Try TT Now

X TRADER® JA

X_TRADER の合成注文

本ドキュメントは X_TRADER 7.17 とそれ以降のバージョン用ヘルプです。以前のバージョンのヘルプを表示するには、ここをクリックしてください。

TT プラットフォームを通じて、合成注文を発注できます。合成注文では、取引所がネイティブ サポートしていない機能を提供しています。これによりマーケットへの影響を軽減でき、条件執行のタイミングを改善できます。合成注文により、例えば次のような事柄が可能になります。

  • 特定の時間に注文を開始
  • 特定の値動きでトリガーされる注文
  • トレイリング注文
  • 発注を分割するスライス注文
  • 特定の時間に注文を取消

このドキュメントは以下の目的で作成されています。

  • TT 合成注文モデルの検証
  • TT プラットフォームでサポートされている合成注文タイプの定義
  • 発注画面を使って、合成注文を発注する方法を説明
  • [発注画面] (Order Pane) を使って、合成注文を発注する方法を説明

    注: 合成注文はどの X_TRADER の発注ウィンドウからでも送信できますが、合成注文を作成するための主要ウィンドウは、[相場状況] (Market Widow) の発注画面で、すべての新規合成注文タイプやパラメータに対応しています。

  • 合成注文管理の説明
  • TT の合成注文の取引前リスクチェックの方法を説明

合成注文の機能は、X_TRADER Pro と Synthetic Strategy Engine (Synthetic SE) にログインする際にのみ使用できます。複数の Synthetic SE サーバーに接続されているユーザーは、特定のサーバーに合成注文を発注する必要はありません。 X_TRADER は、システム環境の設定方法に基づいて注文を発注する Synthetic SE サーバーを決定します。

では X_TRADER 合成モデルの概要から始めます。

合成モデル

X_TRADER 合成注文モデルは、次のコンポーネントで構成されています。

  • 合成注文は、注文と注文で構成されています。親注文は、Synthetic SE に存在する実際の合成注文であり、単一または複数の「子」注文のいずれかを送信できます。「子」注文は、取引所で実際に執行されるネイティブ注文です。
  • 親注文は合成注文タイプにより定義されます (例: ストップ、イフタッチ、トレイリング ストップ、アイスバーグ、時間切り、出来高切りなど)。
  • 各合成注文に対して、次の 3つの主要な構成要素があります。
  • 時間 (開始時刻と終了時刻のオプション設定)
  • トリガー (オプション設定)
  • Order

では注文にこの合成モデルを適用してみましょう。

注文コンポーネント詳細

(オプション)

開始時刻と終了時刻

  • 注文を発注する時間制限
  • 終了時刻に達した際の残注文の処理方法

(オプション)

トリガー値と枚数

  • 直近値 (LTP)
  • 買値/売値 (Bid/Ask)
  • 約定枚数または気配枚数

Order

定義した開始時刻とトリガー条件を満たした後に送信される注文

次の注文タイプで送信されます。

  • 通常の注文 (指値、成行など)
  • 「親」注文のスライス (アイスバーグ、時間切り、出来高切り、出来高制限、時間制限)

X_TRADER では、次の組み合わせで次の注文タイプに個々に対応しています。

  • 時限注文 (開始時刻、終了時刻)
  • トリガー注文 (ストップ、イフタッチ)
  • トレイリング注文 (ストップ、イフタッチ、リミット)
  • スライス注文 (アイスバーグ、時間切り、出来高切り、時間制限、枚数制限)
  • マシンガン注文 (再試行)
  • ストップ、イフタッチ、トレイリング ストップ、トレイリング イフタッチ、アイスバーグ注文は、いくつかの取引所ではネイティブ注文とされています。[ネイティブより優先] (Override Native) チェックボックスは、発注画面の [拡張設定] セクションに表示されますが、これによりネイティブ サポートされている注文タイプを Synthetic SE に送信できます。

:合成注文の有効期限 (TIF) の操作方法については、合成注文の管理 を参照してください。

事前リスク管理

X_TRADER では合成注文に、通常の取引前のリスクチェックを実行します。

  • Synthetic SE は、親注文を受理するとすぐに、親注文全体のリスク分を確保します。 これは、ポジション確保 (Position Reserve) の保留注文として言及されます。
  • ポジション確保注文が失敗した場合、「親」注文は拒否されます。
  • 「子」注文が取引所に発注されるたびに、Synthetic SE はポジション確保枚数を1対1ベースで減少させます。
  • ポジション確保注文に変更を追加した場合、Synthetic SE は 「親」合成注文とすべての関連の約定待ち「子」注文を取り消します。

既定ではポジション確保注文 (Position Reserve) は非表示となっています。[グローバル プロパティ] の [注文] (Orders) タブにて、チェックボックスを有効にすると表示可能になります。

プロパティ - 注文タブ

ウィズ ア ティック (WAT)

ウィズ ア ティック (WAT) オプションが有効の場合、Synthetic SE は注文の反対サイドの気配値を監視して、特定のしきい値パラメータが合致した際には、パッシブ注文をアグレッシブ注文に変換します。しきい値は枚数またはパーセント数で設定できます。WAT パラメータは、ネイティブ注文や Synthetic SE が管理する合成注文と組み合わせて利用します (マシンガン注文とトレイリング リミット注文は除きます)。

例: WAT しきい値 100 枚で最良売値にジョインする買注文を発注します。最良売値枚数が 100 枚以下になった場合に、買注文の指値が1ティック増加します。

[発注画面] (Order Pane) の [価格モード] (Price Mode) セクションにて、ウィズ ア ティック (WAT) パラメータを入力します。既定では、WAT オプションは無効です。[枚数] (Qty) ボタンを切り替えて、元の合計発注枚数のパーセント (%) で、WAT しきい値を設定できます。

WAT 注文は新規注文としてのみマーケットに発注されます。注文が一度発注されると、ユーザーはしきい値レベルを変更できません。

  • 売スプレッドと買スプレッドが1ティック以上の場合で、WAT 注文がインサイド マーケットに配置された際、注文はただちに1ティック、アグレッシブな方向へ調整されます。
  • WAT 注文がインサイド マーケット外に配置された場合、例えば最良買値や最良売値より1ティック外側に離れた価格にジョインした場合、WAT注文はただちに1ティック、アグレッシブな方向へ調整されます。

WAT 注文を発注するには

  1. [銘柄情報] (Market Grid) から取引を行う銘柄をクリックします。
  2. 発注画面を使用して注文の詳細を入力します。
  3. [価格モード] セクションから、クリックして [ウィズ ア ティック] チェックボックスを有効にします。
  4. 枚数 (Qty) またはパーセント (%) のいずれかでしきい値を入力します。
  5. [] または [] をクリックします。

合成注文の管理

合成注文は、以下の表に要約しているとおり、

TTステータス (TTStatus)条件注文次の場合に終了されます

準備中

  • 開始時間に達していない、開始時刻 パラメータを備えた注文。

開始時刻に達した場合。

Pending Trigger

  • トリガー注文 (ストップ、イフタッチ)、トリガー待機を備えたトレイリング注文 (トレイリング ストップ、トレイリング イフタッチ)。

価格トリガー (オプションの2次的枚数条件) が到達または超過した場合。

約定待ち

  • マーケットに1つ以上の「子」注文がある場合で、1つ以上の非公開注文がある場合の、スライス注文の「親」。
  • マーケットに1つ以上の「子」注文がある場合で、1つ以上の非公開注文がある場合、さらにオプションの終了日時に達していない、トリガー注文、トレイリング注文、またはマシンガン注文。
  • ステージ注文

終了時刻に達した場合、「親」注文がトレーダーにより取り消された場合、または注文が取引所により約定された場合。

Hold

 

  • トレーダーが保留に設定した親注文。

トレーダーが親注文を再送信します。

停止 (Paused)

 

  • トレーダーが停止した親注文

トレーダーは合成注文の約定を再開します。

削除 (Deleting)

  • トレーダーが削除した親注文には、Synthetic SE が削除操作を実行している際には、[削除] ステータスが表示されます。

Synthetic SE は子注文の削除と、ポジション確保注文を完了します。

約定

  • 完全約定した合成注文
 

取得可能

  • オーナーが存在しない約定待ち (W) または部分約定 (P) のステージ注文。

執行トレーダーは、取得可能なステージ注文のオーナー権を保持できます。

保有

  • 執行トレーダーが約定待ち (W) または部分約定 (P) のいずれかのステージ注文を要求しました。

執行トレーダーは、ステージ注文を、または取消または約定されたステージ注文を、プロモートまたは解放します。

さらに Synthetic Strategy Engine のシャットダウン時やエラーの発生時には、次の状態のうちの1つにて、合成注文が表示されます。

TTステータス (TTStatus)条件注文次の場合に終了されます

撤回

  • Synthetic SE は [ポジション確保] (Position Reserve) 注文を削除し、すべての「子」注文の孤立を試みます。UMM は [リンク タイプ] (Link Type) 欄に表示されます。

注文は「非管理」状態に移行されます。

非管理 (Unmanaged)

  • Synthetic SE は [ポジション確保] (Position Reserve) 注文を削除し、すべての「子」注文を孤立できました。UNM は [リンク タイプ] (Link Type) 欄に表示されます。

これで終了ではありません。自分で注文の 取り消しや差し替えを行う必要があります。

初期化中

 

  • Synthetic SE は TT ゲートウェイの接続を確立しています。

Synthetic SE は TT ゲートウェイの接続を確立しました。

回復 (Recovering)

 

  • TT ゲートウェイが切断されている場合の起動時、または再接続時に、Synthetic SE はステージ注文をこのステータスに設定します。

Synthetic SE は正常にこの操作を完了して、ステージ注文を約定待ちステータスに設定します。

有効期限 (TIF) パラメータ

Synthetic SE のバージョンにより、親注文の有効期限 (TIF) パラメータの管理方法が異なります。

  • Synthetic SE 7.1.4 より、親注文は以下のとおりに有効期限パラメータに対応しています。
    • 「親」当日注文 (GTD) 注文は、TT ゲートウェイのロールオーバー時間にて取消しされます。
    • 「子」のGTD 注文(当日有効) は、取引所の規則に基づいて取り消されます。
    • GTC 注文は、次のステータスになるまで SSE にて約定に取り組み続けます。
      • トリガーされるまで
      • 全約定するまで
      • ユーザーにより取り消されるまで
      • オプション設定の終了日時動作が実行されるまで
    • 「親」FOK 注文、IOC 注文、GIS 注文、当日注文 (GTDate) はサポートされていません。
    • ユーザーは次の操作を実行して、合成 GIS 注文や GTDate 注文を作成できます。
      • 取引所のGIS セッション時刻に合致する終了時刻を設定
      • 取引所の GIS セッション時刻に親注文を手動で取消し
  • Synthetic SE 7.2.1 (またはそれ以上)では、Synthetic SE はステージ注文の有効期限 (TIF) を実施しません。親ステージ注文は、完全に約定するか取消されるまで、Synthetic SE にてアクティブ ステータスとなります。

約定待ち/待機枚数モデル

各合成注文では次の欄を保持しています。

  • 総枚数
  • 公開枚数 (スライス注文)
  • 約定枚数
  • マーケットでの約定待ち数 (残枚数)
  • 非公開数 (既定条件が満たされた場合に、マーケットへ送信される待機中の枚数)。開始時刻または値トリガーのある注文の場合、これが合計枚数になります。スライス注文の場合、これはマーケットに未送信のすべてのスライス注文の合計数となります。

次の表は、総枚数が 600 枚、公開枚数が 200 枚で、開始時刻が設定されたアイスバーグ注文を表しています。

条件合計枚数 (Total Qty)約定枚数約定待ち数非公開数 (Undisclosed Qty)

開始日時まで準備中

600

0

0

600

最初の「子」注文をマーケットに発注

600

0

200

400

最初の「子」注文が部分約定

600

100

100

400

最初の「子」注文が全約定、2番目の「子」注文をマーケットに発注

600

200

200

200

2番目の「子」注文が全約定、3番目(最後)の「子」注文を発注

600

400

200

0

サポートされている親注文への変更

X_TRADER と Synthetic SE は、親合成注文への次の変更に対応しています。

サポートされている親注文への変更

詳細

「親」注文の取消

すべての関連「子」注文は、「親」合成注文とともに取り消されます。また保留または停止ステータスの親注文にも適用されます。

「親」注文を成行注文に変換

さらに、保留または停止ステータスの注文やステージ注文には適用されません。

固定値の変更

また非ステージの時間制限注文や出来高制限注文に適用されます。保留または停止ステータスの注文に適用されます。

オフセットに定義された相対値を変更

サポートされていて、保留または停止ステータスの親注文にも適用されます。

トリガー値の変更

保留または停止ステータスの非ステージ トリガー注文にも適用されます。

追加ティック数オフセット

保留または停止ステータスの非ステージ トレイリング注文にも適用されます。

枚数の変更

保留または停止ステータスの非ステージ注文にも適用されます。

開始日/時刻と終了日/時刻

保留、停止、準備中ステータスにある、非ステージ親合成注文で、開始日/時刻、終了日/時刻と一緒に発注されたものに適用されます。

合成注文の保留と送信

準備中、トリガー待機、約定待ちステータスの非ステージ親注文に適用されます。

合成注文の停止と再開

準備中、トリガー待機、約定待ち、停止ステータスの非ステージ親注文に適用されます。

サポートされている子注文への変更

X_TRADER と Synthetic SE は、合成注文への次の変更に対応しています。

サポートされている子注文への変更

詳細

「子」注文の取消

子注文を取消して、親注文に枚数を再び追加します。

「子」注文を成行注文に変換

約定待ちの「子」注文に取消しが送信されます。

取引所から取消し確認を受理時に、残りの枚数の成行注文が発注されます。

:スライス注文には適用されません。

枚数の変更 (Modify the quantity)

保留または非管理ステータスの子注文にも適用されます。

通常の注文変更方法を使って、固定値を変更します。

サポートされています

相対値を変更します (例、[Bid+1])

サポートされています

トリガー値の変更

保留ステータスの子注文にも適用されます。

追加ティック数オフセット

保留ステータスの子注文にも適用されます。

成行注文への合成スライス注文部分を変更

アイスバーグ注文、時間切り注文、出来高切り注文、時間制限注文、出来高制限注文に適用されます。

開始日/時刻と終了日/時刻の変更

開始時刻と終了時刻をそなえた時限注文に適用

合成子注文の保留

サポートされています

子注文の停止

サポートされていません。停止ボタンは使用できません。

合成子注文は、親注文が保留ステータスにある場合、TTステータスは保留となります。Synthetic SE 7.2.1 を含む X_TRADER 7.12.x では、保留の子注文で以下の操作をサポートしています。

  • 価格の変更
  • 枚数の変更
  • 取消
  • 注文の詳細を表示
  • 照会
  • 繰り返し
  • 成行に変更

注: 保留中のステージ注文 (または関連子注文) は発注できません。