TT を開始

MiFID II コンプライアンス

弊社がどのようにお客様と MiFID II の対策に
取り組んでいるかをここに紹介いたします。

01

導入

MiFID II とは、金融銘柄やその銘柄が取引される場所に関係しているクライアントにサービスを提供している会社を規制する欧州連合の法律のことを意味します。法律には、新しい規則と取引記録の義務が含まれていて、2018年1月3日より有効となります。この規則は以下の内容を目的としています。

  • 投資家の保護の改善
  • マーケットの混乱リスクの軽減
  • システム リスクの軽減
  • 金融マーケットの効率性向上と、参加者に対する不必要な費用の軽減

規則の適用は、Direct Electronic Access (DEA)、アルゴリズム取引、高頻度取引 (HFT)、マーケット メイキングに及び、これらに特定の取引記録の要件が課せられています。

MiFID II では、アルゴリズム取引とは、コンピューターのアルゴリズムが、注文の開始やタイミング、注文の価格や枚数、発注後の注文の管理方法、人的介入の有無などの、個々の注文パラメータを自動的に決定する、金融銘柄の取引であると定義しています。

MiFID II では、DEA とは、取引機関メンバーや参加者、クライアントが取引コードの使用を個人に許可し、取引会場に直接金融銘柄に関係する注文を電子的に送信できるようにする調整であると定義しています。

取引記録の要件

MiFID II の下で要件付けられている透明性レベルを提供する手段として、ESMA では、T+1 べースの適切な取締機関に対し、投資会社が規定特定の情報を含む取引記録を行うことを義務づけています。

これらの要件を実施するため、取引所やその他の取引機関は、新しい規制に準拠した電子取引の API 指定に新しいフィールドを供給しています。フィールドはすべての会社により各注文で生成され、以下の (及び以下に限定されない) 内容の DEA を提供する必要があります。

  • Direct Electronic Access (ダイレクト電子アクセス): 注文が DEA であるかないかの表示。
  • Trading Capacity (取引容量): 自分の口座や一致プリンシパル、その他の許容数の処理の表示。
  • Liquidity Provision (流動性の規定): マーケット メイキングの表示。
  • Commodity Derivative Indicator (商品デリバティブの指示): 注文がヘッジ目的であるかどうかの表示。
  • Investment Decision (投資決定): 取引の決定を行った本人の表示。
  • Execution Decision (執行決定): 注文を発注した本人 (またはアルゴの場合はアルゴの種類) の表示。
  • Client (クライアント): 顧客の表示 (LEI/ショートコード)。

さらに投資会社は、グローバル GPS に同期化されたタイムスタンプを含む必要があります。すべての HFT 注文のタイムスタンプは、マイクロ秒レベルの正確度を有し、HFT 以外の注文のタイムスタンプはミリ秒レベルの正確度を有している必要があります。

アルゴリズム取引の要件

投資会社には、アルゴリズム取引や HFT、マーケット メイキングに関して、以下 (及び以下に限定されない) の内容を含む、幾つかの義務が課せられています。

  • 会社やクライアント、ベンダーその他のいずれが開発したアルゴでも、すべてテストを行い、適切な取引団体で登録する必要があります。
  • 会社は高いメッセージや高い取引出来高を充分にテストすることで、アルゴによってマーケットに混乱が発生しないようにします。
  • アルゴから発注される注文にはすべて、アルゴの登録 ID を示した ID を含める必要があります。
    アルゴに物質的な変更がある場合は、詳細を記録して、再度バージョンの更新を行い、新規の ID で再登録する必要があります。
  • 会社の管理者は、適切にテストされたアルゴへの制御アクセス権を有する必要があります。
  • 会社は、価格カラーやポジション限度、メッセージ限度を含む、取引前のリスク制御を有する必要があります。
  • 会社は常にクレジットとマーケットのリスクの露出を監視し続け、実行中のアルゴを完全に停止できることが必要です。
02

実施

MiFID II 規制は、ヨーロッパ中の投資会社や取引市場に対し、規則と取引記録の要件を導入しました。トレーディング・テクノロジーズは MiFID II 規制の対象ではありませんが、規制に準拠するお客様の取り組みを促進するため、取引プラットフォームに変更を加えています。X_TRADER® と TT®プラットフォームの両方に変更を追加しているので、特に以下の取引所での注文の執行に影響があります。

  • EEX
  • Eurex
  • Euronext
  • ICE
  • IDEM
  • LME
  • LSE
  • MEFF
  • NASDAQ

取引記録の作成

注文のタグ付け
弊社は、 X_TRADER と TT プラットフォームの両方のすべての関連コンポーネントの必須欄を追加し、幾つかメッセージ タイプのタグ付けに対応することで、MiFID II に準拠しています。以下の欄が追加されています。

  • Direct Electronic Access (DEA) (ダイレクト電子アクセス)
  • Trading Capacity (取引容量)
  • Liquidity Provision (流動性の規定)
  • Commodity Derivatives Indicator (商品先物インジケータ)
  • Investment Decision ID (投資決定 ID)
  • Execution Decision ID (執行決定 ID)
  • Client ID (クライアント ID)
  • FFT 4-6 (非標準欄を処理できる自由形式文字欄)

フロントエンド インターフェースのユーザーや FIX アプリケーション、アルゴや API 開発者は、各取引所接続の適切なタグにマップされている必須欄を生成することができます。

これらの欄の値は、各注文メッセージと一緒に取引所からまたは取引所に流れ、様々なウィンドウやウィジェットに表示されます。さらに管理者は、特定の欄をロックダウンして、ミスを最小限に抑え、エンド ユーザーの負担を軽減することができます。

タイムスタンプ
すべての TTNET™ と X_TRADER ASP ユーザーに対して、弊社のロンドンとフランクフルト データ センターにて既にソリューションを実装していて、X_TRADER プラットフォームのグローバル GPS に同期化されたミリ秒レベルのタイムスタンプを提供しています。弊社は、独自の X_TRADER プラットフォームをホストするお客様が、同じソリューションを実装できるように、ソリューションのドキュメンテーションを作成中です。TT プラットフォームには既に、自社のタイムスタンプにおいてマイクロ秒レベルの精度を備えています。

記録作成
お客様は、様々な方法でコンプライアンス目的の記録を保存できます。
タイムスタンプと関連タグはすべて、X_TRADER と TT プラットフォームの両方に流れるので、お客様は既存のコンプライアンス ソリューションの使用を続行できます。

お客様の多くは、コンプライアンス ソリューションの FIX を使用しているので、弊社は両方のプラットフォームの FIX Drop Copy に新規のメッセージ タイプとすべての必要なタグを追加しました。弊社はフィードで提供するすべての取引所に対し FIX セキュリティ ダウンロードを通じて ISIN コードも追加しています。

両方のプラットフォームは、各取引に特定の注文操作記録を含むファイルを生成します。弊社は、新規のデータを含めるように既存のファイルを強化しています。各自で X_TRADER プラットフォームをホストしているお客様は、独自のGateway オーディット ファイルを収集できます。TTNET と X_TRADER ASP の利用者に関しては、EFT サイトにてオーディット ファイルを利用できるようにします。TT プラットフォームの利用者に関しては、EFT サイトにて利用可能な取引所のコンプライアンス記録を利用できるようにします。

アルゴリズム取引

X_TRADER と TT プラットフォームのアルゴ
X_TRADER には、様々なパラメータや基準に基づいて、自動化およびトリガーされる複数の合成注文タイプが含まれています。合成注文タイプの説明に関しては、X_TRADER ヘルプ ライブラリに記載されています。TT プラットフォームには、X_TRADER の SSE 注文タイプに非常に似た TT 注文タイプが含まれています。TT 注文タイプの説明に関しては、TT ヘルプ ライブラリに記載されています。

Autospreader ® は、2 つまたは複数の銘柄間のスプレッドのレッグを自動化するアルゴです。Autospreader は X_TRADER と TT プラットフォームの両方で利用可能です。

両方のプラットフォームに流動性機能が備わっています。ユーザーは 1操作で、銘柄の約定待ち注文を取消し、注文を送信して、その銘柄でのオープン ポジションをクローズアウトすることができます。

Algo Oversight Council
弊社は、弊社のプラットフォーム内で の MiFID II コンプライアンスに対応するため、 弊社の努力をさらに洗練化して監視し、通信することを目的とした、Algo Oversight Council (AOC) を発足しました。製品開発やエンジニアリング、品質保証、製品ドキュメンテーションの各分野のリーダーシップで構成されている AOC は、以下の操作と改善に関するアドバイスを行っています。

  • 新しいアルゴリズム取引ツールにおける MiFID II コンプライアンスや、既存のツールのコンプライアンスを保証する、弊社の製品開発の処理とツールセット。
  • TT プラットフォーム内のアルゴリズム取引を監視し、問題のあるアルゴ動作を識別して解決するためのツール。
  • 市場の安定性の低下を防ぐことを目的としたビジネス継続性の方策。

アルゴ テスト
MiFID II はアルゴをライブ環境に展開する前に、アルゴを徹底的にテストするように投資会社に要件付けています。また独自のアルゴを提供して、アルゴに関連する社内テスト手順や計画を文書化しようとしています。弊社の AOC は、テスト計画の開発とドキュメンテーションの作成を統括しています。
弊社はお客様にアルゴのテスト方法に関するドキュメンテーションを提供し、あらゆる規制機関に提供できるように準備しています。

アルゴの注文タグ付け
MiFID II の注文タグ付け要件の中には、特定のアルゴの使用に限定されているものもあります。すべての必須欄が X_TRADER と TT プラットフォームの両方に追加されています。ユーザーは、FIX や API を通じて、ユーザー インターフェースからのアルゴの使用に特定の欄を生成できる機能をもっています。アルゴが取引所に子注文を発注する際、設定に基づいて子注文は自動タグ付けされます。 アルゴに固有のフィールドは、次のとおりです。

  • Direct Electronic Access (DEA)
  • Investment Decision (投資決定)
  • Execution Decision (執行決定)

アルゴへのアクセス
お客様は、TT 提供アルゴやバンク アルゴ、第三者アルゴや、ADL® や TT Algo SDK を使って開発したアルゴなど、X_TRADER と TT プラットフォームの両方で特定のアルゴにアクセスできる、完全な制御を有しています.X_TRADER プラットフォームでは、管理者は TT User Setup を使ってアルゴへのアクセスを制御し、TT プラットフォームでは、管理者は Setup アプリケーションを使ってアクセスを制御できます。

リスク管理と監視
弊社は、様々な取引前のリスク制御を提供しています。
すべての制御は、 X_TRADER と TT プラットフォームの両方を通じて流れる、アルゴから生成された注文を含め、すべての注文に適用されます。管理者は、X_TRADER プラットフォームの TT User Setup と、TT プラットフォームの Setup アプリケーションを使って、リスク制御を設定して適用します。
リスク制御には、価格制御や最大注文サイズ、メッセージ制限、ポジション限度、クレジット限度が含まれています。弊社は、重複した注文確認を含めるため両方のプラットフォームの機能を強化しています。

取引前のリスク制御に加えて、リスク管理者に、X_TRADER の X_RISK と TT プラットフォームの Monitor アプリケーションを使って、口座ごとにポジションや損益を監視できる機能を提供しています。リスク管理者はこれらのアプリケーションを使用して注文を削除し、アプリケーションは注文操作に対し MiFID タグをサポートしています。

両方のプラットフォームに 「kill」 スイッチが備えられているので、管理者は、ユーザーや口座、グループ及び会社レベル、また全体レベルで取引を無効化できます。