TT System Requirements JA Documentation
ハードウェアとオペレーティング システム – Windows Server 2003 (32-ビット)
サービス パックとレジストリ
TT は、すべてのサーバークラス端末の Windows Server 2003 をサポートしています。TT は現在 Windows 2000 Server をサポートしていません。
注:さらに 2つの修正プログラムをサーバークラス端末にインストールする必要があります。
- 修正プログラム 917114:サーバーが「システムに十分なバッファ スペースがないか、キューがいっぱいなので、ソケットの操作を実行できない」という状況に陥った場合に、問題を解決します。
- 修正プログラム 931311:Winsock プログラムを使用し過ぎた場合、Microsoft Windows Server
2003 ベースのコンピューターの、非ページ プール メモリを使い過ぎる場合があります。Winsock プログラムが 「バンド外
(MSG_OOB) トラフィック」と「標準 TCP トラフィック」の両方を処理している場合に、この動作が生じる可能性があります。このような場合、様々なエラー
メッセージが表示される可能性があります。またパフォーマンスが低下する可能性もあります。さらに、システムが反応しなくなる (待機状態になる)
場合があります。
** 修正プログラム 917114 が SP2 に含まれていますが、お客様が SP1 を実行している場合、別々にインストールする必要があります。 修正プログラム 931311 は SP2 に含まれてません。この場合も同様に別々にインストールする必要があります。
さらに各自レジストリに以下の設定の変更を追加する必要があります。(これらの変更は、次のセクションの NIC の設定変更と併用して行われます。)
- 次の DWORDS (と値) を HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetServicesTcpip
Parameters に追加します。
- ArpCacheLife = ffffffff
- ArpCacheMinReferencedLife = ffffffff
- Tcp1323Opts = 00000001
- EnableTCPA = 00000000
- EnableRSS = 00000000
- EnableTCPChimney = 0000000
- DisableTaskOffload = 00000001
- 新規の DWORD として IgnorePushBitOnReceives = 00000001 を HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetServicesAFD Parameters に追加します。
- 新規の DWORD (と値) として TcpAckFrequency = 00000001 を HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetServicesTcpip ParametersInterfaces<Interface GUID> に追加します。
注: レジストリ設定の詳細については、付録 B を参照してください。
NIC の設定
イーサネット カードは最新のドライバー バージョンである必要があります (特に Broadcom Ethernet カード)。
注: TT の内部テストによると、Nvidia カードを使用すると、不安定な遅延と切断が発生する可能性があることが分かりました。
注:ドライバとファームウェアに限度があるので、TT では、実働環境で Broadcom NetXtreme I ベースのイーサネット カードを使用することを推奨していません。TT では代わりに Broadcom NetXtreme II Gigabit カードで、Broadcom ドライバー バージョン 14.2 またはそれ以降、HP ドライバー 5.2.17 またはそれ以降のバージョンを使用することを推奨しています。
推奨の機種:
- NetXtreme II Gigabit (チップセット 5706、5708、5709、5716)
非推奨の機種:
- NetXtreme I Desktop/Mobile (チップセット 5702、5705、5751、5752、5753、5754、5755、5756、5761、5764、5782、57760、57761、57765)
- NetXtreme I Server (チップセット 5700、5701、5703、5704、5714、5715、5718、5721、5722、5723、5780)
- NetLink 57xx (チップセット 5784、5785、57780、57781、57785、57788、57790、57791、57795、5781、5786、5787、5788、5789)
- NetLink 4401 (チップセット 4401)
- サーバーにインストールされたWindows または任意の NIC 管理ユーティリティを通じサーバーを最適化します (例:
HP NIC ユーティリティ)。
- NIC とスイッチポートのスピードとデュープレックス設定を統一して、デュープレックスの不一致が発生しないようにします。
- すべての NIC に、以下のオフロードとその他の NIC パラメータを無効化します (該当時)。
- Checksum Offload = オフ
- Large Send Offload = オフ
- TCP Chimney Offload = オフ*
- Tx IP Checksum Offload = オフ
- Rx IP Checksum Offload = オフ
- Tx TCP Checksum Offload = オフ
- Rx TCP Checksum Offload = オフ
- Receive side scaling = オフ**
- Flow control = オフ
- Enable PME = 無効
- Internal Moderate Interrupt = 最小
- Receive Descriptors = 最大値に設定
- Transmit Descriptors = 最大値に設定
- NIC Sleep
- Number of Coalesce Buffers = 16
- Number of Rx Buffers = 最大 (2048 Intel/3000 Broadcom)
- Number of Coalesce Buffers = 2048
- Wake On = 無効
- Wake up Mode Cap = 無効
- Task Offload Cap = 無効
- Jumbo Packet = 無効
- Reduce Speed On Power Down = 無効
- Save Power Now Enabled = 無効
- Rx Coalescing Ticks = 無効
- Tx Coalescing Ticks = 無効
- Rx Max Coalesced Frames = 無効
- Tx Max Coalesced Frames = 無効
注: NIC 設定の詳細については、付録 A を参照してください。
*TCP Chimney Offload 設定を無効化してください。
影響:この設定により TCP/IP 処理を有効にして、ネットワーク アダプターにオフロードされるようにします。ハードウェアで TCP/IP 処理を実行できます。各 TCP Chimney オフロードが可能なネットワーク アダプターには、ハードウェアでサポートできる接続数に限りがあります。入念なテストを行った結果、TT ではパフォーマンスの向上のため設定を無効化することにしました。
** Receive Side Scaling (RSS) を無効化
影響:複数の CPU が1つのコンピューターに存在する場合、Windows のネットワーク スタックがシングルCPUへの「受信」プロトコル 処理を制限します。RSS はネットワーク アダプターから受信するパケットを有効化し、複数の CPU 間での均衡化を図ります。TT でのテストの結果、RSS を有効化すると受信データの速度が低減し、シングル プロセッサとマルチ プロセッサの両方のマシンで、パケットのドロップが発生することが分かっています。
注:この2つの設定に関しては、CA104-07 を参照してください。
NIC Teaming
TT で行われたテストの結果、フォールト トレラント モード で NIC Teaming を有効に設定したマシンで TT ソフトウェアを実行すると、価格と注文に遅延がさらに発生することがわかっています。負荷分散モード での NIC Teaming の有効設定は、TT ではサポートして いません。これは、不連続にパケットが受信することと、切断が発生する可能性があることが理由です。
フォールト トレラント モード で NIC Teaming を実行することをご希望のお客様は、以下の内容に留意してください。
- NIC ドライバーを最新の状態にしておく必要があります。
- NIC とスイッチポートのスピードとデュープレックス設定を統一して、スピードを最大化し、デュープレックスの不一致が発生しないようにします。
- お客様にはフェイルオーバー テストを実行して、いずれかのパスを使って設定と接続を確認していただく必要があります。
注:遅延の問題が見られる場合は、問題解決の一環として、NIC Teaming を除去する必要がある場合があります。
省電力設定
予想外の切断が発生しないように、また TT アプリケーションの機能を円滑に実行させるために、TT ソフトウェアをホストしているマシンの省電力機能、または休止状態機能をオフに設定します。
- プロパティの表示
[プロパティ] を表示するには、デスクトップで右クリックして [プロパティ] を選択します。[スクリーン セイバー] タブを選択します。
- スクリーン セイバーを [なし] に設定します。
[電源] (Power) ボタンをクリックします。
- [電源管理] (電源設定) を 常にオンにします。
- [モニタの電源を切る] (Turn off monitor) と [ハード ディスクの電源を切る] (Turn off hard disks ) を [なし] (Never) にします。
[休止状態] (Hibernate) タブを選択します。
- [休止状態] (Hibernate) モードを無効に設定します。
- BIOS
- ハードディスクの省電力をオフに設定します。
- HDD スピン ダウン (HDD Spin Down) をオフに設定します。
電源プロファイル設定 (HP G6 /G7)
Hewlett Packard G6 及び G7 サーバーでは、BIOS の HP 電源プロファイル を 最大パフォーマンスに設定します。 これは、既定設定からパフォーマンスを向上させる重要な設定です。
システム ブートアップ時に、HP 電源プロファイル値が表示されます。設定を変更するには、BIOS の [電源管理] から、HP 電源プロファイル パラメータを表示します。
Windows パフォーマンス設定
サーバーが最適なパフォーマンスに自動調整されるようにします。
この設定を行うには、[コンピューター] (My Computer ) を右クリックして [プロパティ] (Properties) を選択します。 [詳細設定] (Advanced) タブを選択して、パフォーマンス セクションの [設定] ボタンをクリックします。
[パフォーマンスを優先する] (Adjust for best performance) の横のラジアル ボタンを選択します。
Windows サービス
Windows サービスにて、不必要なサービスをすべて無効に設定します。例:
- Windows Time
- コンピューター ブラウザ
- 自動更新*
- 印刷スプーラー
- Windows ファイアウォール***
* 自動更新のダウンロードとインストールは、取引時間外に行ってください。
***Windows ファイアウォールを無効に設定しない場合は、ポート 10200 を必ず有効に設定してください。