X_TRADER® の MiFiD II サポート

概要

X_TRADER は以下の機能に対して [MiFID II] 欄を追加することで MiFID II コンプライアンスをサポートしています。

MiFiD II の顧客設定

[顧客設定] (Customer Defaults) の機能拡張を行い、MiFID II 関連欄をサポートしています。[顧客設定] (Customer Defaults) の [Show Compliance Columns] チェックボックスをクリックして [MiFID II] 列を表示します。既定でこのオプションはオン (有効) です。

MiFID II の場合、クライアント ショート コードが [顧客設定] (Customer Defaults) で設定可能であり、ユーザーや取引所、銘柄ごとに適用するルールを設定できます。リスク管理者は、TT User Setup で X_TRADER の [顧客設定] を作成し、設定を行と、エンドユーザーは値を上書き変更できなくなります。 

MIFID II の顧客設定の例

以下の例では、[顧客設定] は、投資決定や執行決定を行うトレーダーでもある、個人トレーダーのショートコード ( 12345678) で設定されます。

以下の例は、[Customer Default] ウィンドウにて、別の顧客口座をもつブローカーを示しています。登録されている LEI ショートコードは、各顧客ごとに異なり、[Client] 列に表示されます。[Execution Decision] 欄には、ブローカーの登録ID が表示され、各注文に同様に表示されます。

[顧客設定] (Customer Defaults) が該当する MIFID II 値で更新された後は、[ルーティング設定ダイアログ ボックス] の [コンプライアンスの表示] ボタンをクリックして、各顧客の [MIFID II] 欄を表示できます。[ルーティング設定ダイアログ ボックス] に [MiFID II] 欄が表示されている場合は、ボタンに [コンプライアンスの非表示] が表示されます。

リスク管理者による制限がない場合は、現在の注文操作の MiFID II 値を変更できます。  この表示に追加された変更は、現在の注文操作のみに適用され、[顧客設定] (Customer Default) の入力には変更は追加されません。

 注文が発注されると、[MiFID II] 欄が各注文と一緒に送信され、[システム履歴] で表示される [MiFID II] 列に表示されます。

変更や取消、置換、削除の注文操作のため、[MiFID II] 欄もまた送信されます。顧客が約定待ち注文で変更を行うと、注文の [MiIFD II] 欄も変更されます。

例えば、「CustomerA」 が10枚の注文を発注する場合で、注文は「CustomerB」に変更され、[注文一覧] で削除された場合、「CustomerB」 の [顧客設定] の [MiFID II] 欄は、削除操作のために送信され、[システム履歴] に表示されます。

さらに1人以上のユーザーが [注文一覧] (Order Book) を共有している場合で、その中の1人のユーザーが [変更]、[取消]、[差替]、[削除] の操作を開始した場合、注文の [MiFID II] タグが変更されます。この場合、変更を開始したユーザーの [MiFID II] タグが注文に適用され、取引所に送信されます。 

例えば、「ユーザー 1」が 10 枚の注文を発注し、「ユーザー 2」が [注文約定状況] (Orders and Fills Window) にて注文を強調表示して注文の変更や取消を行った場合、[MIFID II] タグは、「ユーザー2」の選択した顧客で更新されます。[顧客] ドロップダウンで顧客がまったく選択されていない場合は、ベストマッチの <Default> 顧客の MIFID II タグが変更または取消に適用されます。

顧客設定の MIFID II 欄の説明

[Customer Defaults] (顧客設定) ウィンドウの MiFID II 欄の説明を以下の表に示しています。必須の設定は取引所によって異なります。これらの欄を設定する際、取引所別の MiFID II 注文欄を参照してください。

説明

Direct Electronic Access (D.E.A):

注文がダイレクト アクセスまたはスポンサー アクセス、または他の情報源のいずれから送信されたかを設定します。有効値:

  • None
  • True
  • False
 
Trading Capacity

自分の口座や一致プリンシパルの取引許容数。またはその他の取引許容数で処理するユーザーの表示。有効値: 

  • DEAL
  • MATCH
  • AOTC
 

Liquidity Provision

マーケット メイキングの表示。有効値: 

  • None
  • True
  • False
 

Commodity Derivative Indicator (C.D.I)

注文がリスク軽減のためのヘッジ目的であるかどうかの表示。有効値: 

  • None
  • True
  • False
 
Investment Decision

取引の決定を行った本人の表示。登録 Id/ショート コードを入力します

Execution Decision

注文を発注した本人またはアルゴの表示。登録 ID/ショート コードを入力します。

Client

顧客の ID (LEI/ショートコード)。自由形式テキスト。

FFT4

自由形式テキストまたは非標準取引欄 (ICE の Tag 9707-MIFIDID 等)。

FFT5

自由形式テキストまたは非標準取引欄に使用されます。

FFT6

自由形式テキストまたは非標準取引欄に使用されます。

MiFiD II のアルゴ設定

[顧客設定] (Customer Defaults) ウィンドウには、アルゴ注文で既定設定を行う際に使用する [アルゴ設定] (Algo Defaults) 画面がふくまれています。[アルゴ設定] 画面に切り替えるには、[顧客設定] ウィンドウの左上部にある [Switch To Algo Defaults] (アルゴ設定に切り替え) をクリックします。リスク管理者は、TT User Setup にて X_TRADER の [アルゴ設定] を作成し、設定を行うと、エンドユーザーは値を上書き変更できなくなります

[アルゴ設定] 画面を表示した後、アルゴは [アルゴ名] 列にて選択されます。  これらのアルゴの1つが注文を送信する際、[Algo Defaults] で一致があり、X_TRADER は該当する [Investment Decision] (投資決定)、[Execution Decision] (執行決定)、[Liquidity Provision] (流動性規定)、[Direct Electronic Access] (ダイレクト電子アクセス) 欄に、取引所に送信されたアルゴ注文を追加します。これらの欄により、[顧客設定] で値が上書き変更されます。[アルゴ設定] 欄で値が空白の場合、[顧客設定] の値は取引所に送信されます。

MiFiD II のアルゴ設定例

以下の例では、[顧客設定] で選択された [CustAccount A」と [アルゴ設定] 画面で選択された「Autospreader」を示しています。「CustAccount A」 が選択されているので、[アルゴ設定] の [MiFID II] 欄により、取引所に送信された Autospreader 子注文の 「CustAccountA」の該当 [MiIFD II] 欄が上書きされます。

アルゴ設定の MIFID II 欄の説明

[Algo Defaults] (アルゴ設定) 画面の [MiFID II] 欄の説明を以下の表に示しています。必須の設定は取引所によって異なります。これらの欄を設定する際、取引所別の MiFID II 注文欄を参照してください。

説明
アルゴ名

注文の送信に使用されるアルゴ名。自分のアルゴの名前を入力するか、または次の TT アルゴの1つを選択します。 

  • ADL
  • Aggregator
  • Autospreader
  • Autotrader
  • Liquidate
  • Sniper
  • SSE
FFT4

自由形式テキストまたは非標準取引欄 (ICE の Tag 9707-MIFIDID 等)。

FFT5

自由形式テキストまたは非標準取引欄に使用されます。

FFT6

自由形式テキストまたは非標準取引欄に使用されます。

Direct Electronic Access (ダイレクト電子アクセス):

注文がダイレクト アクセスまたはスポンサー アクセス、 または他の情報源のいずれから送信されたかを設定します。 有効値:

  • None
  • True
  • False

Liquidity Provision

マーケット メイキングの表示。有効値: 

  • None
  • True
  • False

Commodity Derivative Indicator (C.D.I)

注文がリスク軽減のためのヘッジ目的であるかどうかの表示。有効値: 

  • None
  • True
  • False
Investment Decision

取引の決定を行った本人の表示。登録 ID/ショート コードを入力します。

Execution Decision

注文を発注した本人またはアルゴの表示。登録 ID/ショート コードを入力します。

Client

顧客の ID (LEI/ショートコード)。 

RFQ MIFID II

MiFID II コンプライアンスに対応するため、ユーザーが RFQ を送信する際に、該当する MiFID II 欄が取引所に送信されます。[銘柄情報] (Market Grid)、[スプレッド価格表] (Spread Matrix)、[ストラテジー作成] (Strategy Creation)、[ホールセール注文] (Wholesale Order)、[クォート ボード] (Quote Board) ウィンドウから RFQ を送信する際、[顧客設定] (Customer Default] の [MIFID II] 欄が取引所に送信され、[システム履歴] (Audit Trail) には INFO メッセージとして表示されます。

: [スプレッド価格表] (Spread Matrix)、[ストラテジー作成] (Strategy Creation)、[クォート ボード] (Quote Board) ウィンドウでは、口座を変更できないので、ベストマッチの <Default> 顧客が使用されます。これらのウィンドウから RFQ を送信する際、該当する <Default> 顧客に対して、[顧客設定] で [MiFID II コンプライアンス] 欄が設定されていることを確認してください。

 

ホールセール注文の MiFiD II

MiFID II コンプライアンスに対応するため、ユーザーがホールセール注文を送信する際に、該当する MiFID II 欄が取引所に送信されます。2サイドのホールセール注文が送信される際、送信される RFQ には、買側の顧客の MiFID II タグが含まれます。

[Customer] ドロップダウンにて顧客を選択すると、その顧客の [顧客設定] の [MiFID II] 欄が注文に適用され、取引所に送信されます。

保存注文の MiFiD II

MiFID II コンプライアンスをサポートするため、[注文一覧] (Order Book) と [注文約定状況] (Orders and Fills Window) の保存注文パラメータ機能の一部として、約定待ち注文の [MiFID II] 欄が保存されます。CSV ファイルに注文を保存する際、注文を送信した顧客の [顧客設定] の [MiFID II] 欄がファイルに追加されます。

例えば [注文一覧] (Order Book) や [注文約定状況] (OFW) を選択した場合、グリッドで右クリックして [注文パラメータの保存] (Save Order Parameters...) を選択すると、発注した注文の [MiFID II] 欄が保存済みの CSV ファイルに追加されます。

[ 保存注文の読み込み] (Load Saved Orders...) を右クリックして選択し、[注文一覧] に CSV ファイルをアップロードした場合、保存注文は「保留」 (HOLD) に置かれ、ファイルの [MiFID II] 欄が含まれます。注文を発注する際、注文の [MiFID II] タグが取引所に送信され、[システム履歴] (Audit Trail) に表示されます。

例えば、5枚の保存注文パラメータを含んだ CSV ファイルが [注文一覧] にアップロードされ送信されると、注文と一緒に [MiFID II] タグが送信されます。

X_RISK の MIFID II

MiFID II は会社に、緊急の方策として、注文の即時の取消機能をもっていることを要件付けています。X_RISK 7.18.0 では、リスク管理者により約定待ち注文が取り消された際に、該当する MiFID II タグを取引所に送信することで、この要件をサポートしています。リスク管理者の MIFID タグが取り消された注文に適用されます。

管理者が X_RISK で無効な注文を削除しても、注文の開始ユーザーの [MiFID II] タグは注文に残されます。管理者の MiFID II タグが含まれた INFO メッセージも [システム履歴] (Audit Trail) に表示されます。

システム履歴の MIFID II

[顧客設定] の [MiFID II] 欄が注文操作にて取引所に送信され、[システム履歴] (Audit Trail) に表示されます。X_TRADER や X_RISK の [システム履歴] からすべての行をエクスポートする際に、[MiFID II] 欄も含まれます。既定で、[MiFID II] 列は [システム履歴] で非表示になっています。

[システム履歴] の [MiFID II] 欄の説明を以下の表に示しています。 
説明

D.E.A.

D.E.A.[D.E.A] (Direct Electronic Access) 列には、 別の情報源からやダイレクト アクセス、スポンサー アクセスから注文が送信されたかどうかが示されます。有効値:

  • None
  • True
  • False
Trading Capacity

自分の口座や一致プリンシパルの取引許容数。またはその他の取引許容数で処理するユーザーの表示。有効値: 

  • DEAL
  • MATCH
  • AOTC

Liquidity Provision

マーケット メイキングの表示。有効値: 

  • None
  • True
  • False

C.D.I.

C.D.I.C.D.I (Commodity Derivative Indicator) 列は、注文がリスク軽減のためのヘッジ目的であるかどうかを表示します。有効値: 

  • None
  • True
  • False
Investment Decision

取引の決定を行った本人の表示。登録 Id/ショート コードが表示されます

Execution Decision

注文を発注した本人またはアルゴの表示。登録 ID/ショート コードが表示されます。

Client

顧客の ID (LEI/ショートコード)。 

FFT4

自由形式テキストまたは非標準取引欄が表示されます (ICE の Tag 9707-MIFIDID 等)。

FFT5

自由形式テキストまたは非標準取引欄が表示されます。

FFT6

自由形式テキストまたは非標準取引欄が表示されます。